本館古勢起屋の宿泊記まとめ|オールインクルーシブ・別館との違い・注意点

雪が降る銀山温泉の温泉街と銀山川にかかる橋

山形県尾花沢市、銀山川の両岸に大正時代の木造旅館が並ぶ銀山温泉。そのど真ん中、能登屋旅館の真向かいに建つのが「本館古勢起屋(ほんかん こせきや)」です。

大正から昭和初期の木造3階建てを改装して、2022年に再オープンした宿。建物は国の登録有形文化財にもなっています。

そしてこの宿のすごいところが、泊まっている間の飲食が宿泊料金に含まれる「オールインクルーシブ」。館内のお酒も、温泉街の食事処での地酒の飲み比べも、0円で楽しめます。

「何が無料で、何が有料なの?」「別館とは何が違うの?」「部屋は川側と山側どっちがいい?」——気になりますよね。

旅行系YouTuberの動画を毎日のように見ている私が、本館古勢起屋の宿泊動画を見比べて、公式情報とあわせて確かめました! 疑問ごとに、答えがわかる動画の場面から再生できるようにしています。

目次

本館古勢起屋の基本情報

住所山形県尾花沢市大字銀山新畑412 (Googleマップ)
アクセス山形新幹線の大石田駅から、宿の無料送迎(前日までに予約)か路線バス。車は温泉街の手前の専用駐車場から、宿に電話すると迎えに来てくれます
チェックイン15:00(チェックアウトは10:00)
客室全14室(川側・山側の大正モダン客室と川側和室)。どの部屋も定員は大人2名
食事夕食は温泉街にある宿泊者専用の「野川亭」でコース料理、朝食は館内のラウンジ。滞在中の飲食は宿泊料金に含まれます(一部有料のメニューあり)
お風呂館内に内湯が2つ(露天風呂はなし)。姉妹館「銀山荘」の大浴場・露天風呂も無料で使えます(都合で使えない日もあります)
公式サイト公式サイトを見る

※基本情報は公式サイトのお部屋・館内案内・お食事・温泉・アクセス・よくあるご質問と、銀山温泉公式サイトの宿の紹介で確認した内容です。本文中の公式情報も含めて、2026年10月に確認しています。本文は2023年1月〜2026年4月に投稿された宿泊動画をもとにしています。料金やサービスは時期で変わるので、最新の情報は公式サイトや予約ページで確認してください。

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どんな宿? 別館との違いは?

ひとことで言うと、外観は大正ロマンそのもので、中は快適な宿です。大正から昭和初期に建てられた木造3階建ての旅館を改装して、2022年7月にオープンしました。

建物は、アール デコの様式を和の感性で取り入れた「ジャパン デコ」。木組みの柱や組子の格子、ゆがみのある昔ガラスなど、当時のものが館内のあちこちに残っています。2023年には国の登録有形文化財になりました(文化遺産オンライン「古勢起屋本館」より)。

一方で、トイレや洗面所は新しくてきれい。大正時代からの階段は、歩くとミシミシ鳴るのも味わいです。エレベーターもあります。

この答えがわかる動画:ゆる旅グルメCH / Japan Trip & Gourmetさん(00:52〜 2022年にオープンしたオールインクルーシブの宿の紹介と、土間と囲炉裏のラウンジでのチェックイン)

名前の似た「古勢起屋別館」は、同じ銀山温泉街にある姉妹館で、別の宿です。どちらも株式会社銀山荘が運営していますが、食事と部屋の造りが違います。

  • 本館:滞在中の飲食が宿泊料金に含まれるオールインクルーシブ。夕食は温泉街の「野川亭」へ出かけていただく。全14室のどの部屋にもトイレ付き
  • 別館:館内2階の食事処で和食膳をいただく。一般客室にはトイレがなく、各階の共用トイレを使う

※別館は、別館の公式サイト「お料理」・「お部屋・館内案内」で確認した内容です。

オールインクルーシブで何が無料? 有料になるものは?

朝食・夕食に加えて、次の3つが宿泊料金に含まれています。

  • 館内のフリードリンク:1階のラウンジにあり、滞在中は24時間いつでも飲めます。コーヒーやお茶、ジュースに、日本酒・ワイン・ビールなどのお酒まで。部屋や各階の縁側に持っていって飲めます
  • 夕食の野川亭:コース料理と一緒に、飲み物も追加料金なし。ボトルのワインなど一部は有料です
  • 湯けむり食堂しろがね:白銀の滝の前にある食事処。チェックインしてから、チェックアウトの日のランチ営業まで、何度でも利用できます

なかでも注目は、しろがね。山形の地酒6種の飲み比べが0円です。ほかにもおつまみ、炭火焼き、温泉せいろ蒸し、パフェやケーキなど、宿泊者用のメニューには0円の品がずらりと並びます。

しろがねは一般のお客さんも入れるお店なので、宿のルームキー(名前入りの木札)を見せて、宿泊者用のメニューをもらいます。一部は割引価格の有料メニューで、たとえば特製かき氷は半額の600円でした(2023年の動画)。

食べきれない量を注文して残すと通常料金になるので、注文はほどほどに。テイクアウトもできるので、部屋で晩酌するのも楽しみ方のひとつです(営業時間は公式サイト「お食事」で確認してください)。

この答えがわかる動画:ITSUKA JAPANさん(05:40〜 しろがねの宿泊者限定のメニュー表。0円や半額の品と、注文の注意)

ねこ
地酒6種の飲み比べが0円って……いやー、これはずるい。笑 私なら夕食のあと、しろがねに2回は行きます。

1泊2食付きでも、夕食後や翌日のお昼にしろがねへ行けば、実質3食・4食に。お酒が好きな人ほど、お得感の大きい宿です。

部屋の選び方は? 川側・山側・和室の違い

客室は全14室で、タイプは3つ。温泉街の眺めを楽しみたいなら川側の部屋です。川側の部屋の縁側からは、銀山川と向かいの能登屋旅館を見下ろせます。

  • 川側大正モダン客室:温泉街に面した和洋室。アンティーク調のベッドボードにセミダブルベッド2台、窓側に縁側があります
  • 山側大正モダン客室:ステンドグラスやアンティーク調の家具の洋室(セミダブルベッド2台)。静かな山側で、窓からの眺めはありません
  • 川側和室:組子や明かり障子など、建てた当時の職人の技をなるべく残した6畳+広縁の和室

どの部屋もトイレ付きです(公式サイト「お部屋・館内案内」より)。部屋にお風呂はなく、館内の温泉を使います。

宿泊動画で紹介された部屋には、こんなものがありました。

  • フロントにつながるレトロな電話
  • 山ぶどうのお菓子が入った冷蔵庫と、オリジナルのコーヒー・紅茶のセット
  • 浴衣・タオル・スキンケア用品などが入ったアメニティのカゴ(そのままお風呂へ持っていける)
  • 名前と日付入りの木のルームキー(記念に持ち帰れる)

この答えがわかる動画:starmixさん(07:20〜 2階の川側大正モダン客室。和洋折衷の部屋と縁側(2025年9月の宿泊))

山側の部屋でも、館内の廊下の奥や各階の縁側に川側を向いた席があり、ロッキングチェアに座って温泉街を眺められます。川側が取れずに山側に泊まった動画でも、館内で景色を楽しめたと話していました。

どの部屋も定員は大人2名です。また、2026年8月25日の公式のお知らせで、小学生と未就学のお子さんの受け入れをやめています(公式サイトのお知らせ「お子様の受入れについて」より)。家族旅行で考えている人は気をつけてください。

料金はいくら? 宿泊動画の実例

宿泊動画で明かされていた料金は、川側大正モダン客室の1泊2食付きで1人36,300円(2025年9月・2026年3月の宿泊)。銀山温泉の中では高めの宿です。

ただ、お酒やしろがねの食事に追加のお金がかからないので、高くついた感覚はなく満足度が高い、という感想が出ています。お酒をたくさん飲む人や、たくさん食べたい人ほどお得です。

宿泊動画で実際の金額が明かされていた例です。最新の料金は予約ページで確認してください。

料金(動画)客室・条件
2人 72,900円
さとけんオフィシャル(2026年4月投稿)
川側大正モダン客室、2026年3月の平日に1泊2食付き(1人36,300円×2名+入湯税。概要欄に記載)
1人 36,300円
starmix(2026年3月投稿)
2階の川側大正モダン客室、2025年9月に1泊2食付き
2人 54,100円
ゆる旅グルメCH / Japan Trip & Gourmet(2023年1月投稿)
川側大正モダン客室、大人2名。全国旅行支援の割引10,000円分を使ったあとの金額

楽天トラベル・じゃらん・Yahoo!トラベルにも掲載があるので、空室と料金はこちらからくらべられます。

本館古勢起屋

空室・料金をくらべる

予約は取れる? 冬はとくに早めに

雪が降る1月・2月は、銀山温泉の宿がいちばん取りにくい時期です。全14室と部屋が少ないうえ、雪景色の季節は温泉街そのものが混み合います。冬に川側の部屋が取れず、キャンセルで空いた山側の部屋に泊まった動画もありました。

冬に泊まりたいなら、予約サイトの空室をこまめにのぞいてみてください。予約が始まる日などの細かい条件は、公式サイトのお知らせで確認できます。

この答えがわかる動画:けんじとあかりとふたごさん(03:09〜 冬は予約が取れず、キャンセルで山側の部屋が取れた話(2024年1月の宿泊))

夕食・朝食はどんな内容? 野川亭のコースと芋煮の朝ごはん

夕食のメインは、山形産黒毛和牛のローストと、山形産牛肉の赤ワイン煮込み。宿から歩いて行く宿泊者専用の食事処「野川亭」で、山形の食材を使った和洋のコース料理をいただきます。

動画ではほかに、合鴨のサラダやスープ、低温調理のサーモンなどが並びました。締めは山形のお米「つや姫」に、まぐろのなめろうや漬物などのご飯のお供と出汁を添えて、好きな食べ方で。最後はデザートプレートです。献立は月ごとに変わります。

野川亭は17:30〜20:30(ラストオーダー20:00)の営業で、時間を事前に決めなくても好きな時間に行けます。コースは1時間ほどかかるので、遅くとも19時ごろまでに入るのが目安です。

入口に20段ほどの階段があり、スロープがないため車いすでは入れません(公式サイト「お食事」より)。

この答えがわかる動画:8329 Channnel 夫婦と老犬の秘湯車中泊旅さん(00:32〜 野川亭のお品書きと、一皿ずつ運ばれるコース料理)

ねこ
……のどが渇いてきましたねえ。フリードリンクに夜のしろがね、翌日のランチまで。お財布の出番がほとんどない宿、正直うらやましすぎます。

朝食は宿の1階、土間と囲炉裏のあるラウンジで。囲炉裏の鍋で温めた山形の芋煮をよそってもらえて、小さなおかずが少しずつたくさん並ぶお重が付きます。

おかずは、さくらんぼを食べて育った「さくらんぼ鶏」や最上の椎茸、「秘伝豆」という枝豆など、山形の食材づくしです。

アレルギーのある人は、食材を省いた料理に変えてもらえます(追加料金がかかり、事前の予約が必要)。ただし同じ調理場で調理するため、完全には分けられません(公式サイト「アレルギー対応に関して」より)。

お風呂は? 白と黒の内湯と、姉妹館・銀山荘の露天風呂

館内のお風呂は、1階のフリードリンクの奥にある内湯が2つ。白い「大正風呂」と黒い「硯風呂」という対照的な造りで、20時と8時に男女が入れ替わるので両方に入れます。

  • 大正風呂(白):昔の銀山温泉で源泉が湧いていた川底に近い造りを再現した、階段を下りた先の白いタイルのお風呂
  • 硯風呂(黒):書家でもあった先代の書室の跡に造ったお風呂。湯船に硯石を使い、壁には先代の書

お湯はほんのり硫黄が香ります。どちらも小さめですが、宿泊者が少ないので貸切状態で入れたという動画がいくつもありました。

この答えがわかる動画:junの温泉ホテル旅CHさん(12:45〜 白と黒の宿のお風呂と、雪見ができる銀山荘の大浴場)

露天風呂に入りたいなら、坂の上にある姉妹館「仙峡の宿 銀山荘」へ。本館の宿泊者は無料で使えます(都合で使えない日もあります。公式サイト「過ごし方」・「温泉」より)。「館内のお風呂より立派」「最高すぎた」と大満足の宿泊動画もありました。

広い大浴場に、川と山を眺める露天風呂、立ったまま入る「立ち湯」や寝湯まであります。温泉街から上り坂を歩いて7分ほど。行くときは、宿で用意されているバスタオルを持っていきます。

アクセスは? 大石田駅からの送迎と駐車場

電車なら、最寄りは山形新幹線の大石田駅。駅から宿の無料送迎か路線バスで銀山温泉へ向かいます。

送迎は前日までに予約が必要で、時刻は公式サイトのよくあるご質問「最寄り駅はどこですか?」で確認できます。帰りの送迎は姉妹館の銀山荘から出ます。

車の場合、温泉街の中には車で入れません。温泉街の手前にある銀山荘グループの無料駐車場に停めて宿に電話すると、迎えの車が来てくれます(公式サイトよくあるご質問「駐車場はありますか?」より)。

帰りの駐車場までの送りは朝8時から頼めます。チェックアウト後に荷物を預けて温泉街を歩いてから、戻って声をかけても大丈夫です。

泊まる前に知っておきたい注意点

満足度の高い動画がほとんどでしたが、気になった点として挙げられていたものと、公式サイトで確認できた条件をまとめました。

  • 2026年8月の公式のお知らせで、小学生と未就学のお子さんの受け入れをやめている。どの部屋も定員は大人2名
  • 館内に露天風呂はない。露天風呂は姉妹館の銀山荘まで上り坂を歩いて7分ほど
  • 2023年の動画では、館内のお風呂にシャンプー類が置いていなかった。部屋のカゴに入っているので、カゴごと持っていく
  • 山側の部屋は窓からの眺めがない。景色は館内の縁側や廊下の席で楽しむ
  • 歴史ある木造の建物なので、夜は足音が少し気になったという声。音に敏感な人は耳栓があると安心
  • 夏の夜、窓際で明かりをつけると蚊がたくさん入ってくる。明かりをつける前に窓を閉めておく。部屋にカメムシ取り用のテープが置いてあった動画も
  • しろがねは一般のお客さんも使うお店なので、ルームキーを見せないと料金がかかる。たくさん注文して残すと通常料金になる。2024年の動画では、一度に注文できる数に決まりがある(追加の注文はできる)という案内だった
  • 夕食の野川亭は宿の外の建物で、入口に20段ほどの階段がある
  • チェックアウトは午前10時と早め。荷物を預けて、しろがねのランチや温泉街の散策は続けられる

本館古勢起屋がおすすめな人・向かない人

おすすめな人

  • お酒が好きで、追加料金をあまり気にせず飲んだり食べたりしたい人
  • 大正ロマンの建物に、きれいで快適な部屋で泊まりたい人
  • 温泉街のど真ん中で、夜のガス灯の街歩きやしろがねでの二次会を楽しみたい人
  • 大人2人の旅行で、記念日などに少し奮発したい人

向かない人

  • 小学生以下の子どもと一緒に泊まりたい人
  • 部屋にお風呂が欲しい人や、宿の中で露天風呂に入りたい人
  • お酒をあまり飲まず、オールインクルーシブを使い切れない人

まとめ

本館古勢起屋は、大正から昭和初期の木造3階建てを改装して2022年にオープンした、銀山温泉の真ん中の宿です。

  • オールインクルーシブ:館内のフリードリンク、夕食の野川亭、湯けむり食堂しろがねを、チェックアウトの日のランチまで(ボトルのワインなど一部は有料)
  • 部屋:全14室。温泉街を眺めるなら川側
  • お風呂:館内の内湯2つ+姉妹館・銀山荘の露天風呂も無料(都合で使えない日もあり)
  • 料金:宿泊動画では、川側大正モダン客室の1泊2食付きで1人36,300円(2025年9月・2026年3月の宿泊)
  • 注意:2026年8月のお知らせで、小学生以下の受け入れをやめている

気になるところは、動画の場面でぜひ確かめてみてください。

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本館の宿泊者が無料で使える大浴場のある姉妹館「仙峡の宿 銀山荘」の宿泊動画も、こちらにまとめています。露天の寝湯が名物の、温泉街の入口の高台に建つ宿です。

同じ銀山温泉の宿の宿泊動画は、こちらの記事にもまとめています。真向かいに建つ温泉街のシンボル「能登屋旅館」と、隈研吾さんが手がけた全8室の「藤屋」です。

銀山温泉のほかの宿とも比べたいときは、旅行系YouTuberが多く泊まった宿の上位5軒をランキングにまとめています。本館古勢起屋は4位で、別館も5位に入っています。

参考にした宿泊動画のチャンネル

この記事は、以下のチャンネルの宿泊動画を参考にしています。どの動画も、ここでは紹介しきれなかった館内の建築や、しろがねでの楽しみ方がたっぷり伝わってきます。ぜひチャンネルもチェックしてみてください!

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