山形県尾花沢市、銀山川の両岸に大正時代の木造旅館が並ぶ銀山温泉。その中でもひときわ目を引く、塔のある木造3階建ての宿が「能登屋旅館」です。明治25年創業で、本館は国の登録有形文化財。温泉街の写真でまず目に入る、銀山温泉のシンボルのような建物です。
「どの部屋なら温泉街が見えるの?」「予約が取れないって本当?」「1泊いくらくらい?」——憧れの宿だからこそ、泊まる前に確かめたいことが多いですよね。旅行系YouTuberの動画を毎日のように見ている私が、能登屋旅館の宿泊動画を見比べて、公式情報とあわせて確かめました! 疑問ごとに、答えがわかる動画の場面から再生できるようにしています。
能登屋旅館の基本情報
| 住所 | 山形県尾花沢市大字銀山新畑446 (Googleマップ) |
| アクセス | 山形新幹線の大石田駅から宿の送迎バスで約30分(事前に予約)。温泉街は車が入れないので、車の場合は宿の駐車場から歩きます |
| チェックイン | 14:00(チェックアウトは10:30) |
| 客室 | 和室15室(本館・別館) |
| お風呂 | 男女別の大浴場(露天風呂つき)、貸切の洞窟風呂、貸切の展望露天風呂(冬期は閉鎖。ほかの閉鎖のお知らせは本文の「お風呂」の節に) |
| 駐車場 | 宿泊者専用15台 |
| 公式サイト | 公式サイトを見る |
※基本情報は公式サイトの当館について(施設概要)・交通案内・温泉・お知らせで確認した内容です(送迎バスの所要時間は宿泊動画より)。本文中の公式情報も含めて、2026年10月に確認しています。本文は2021年3月〜2025年11月に投稿された宿泊動画をもとにしています。料金やサービスは時期で変わるので、最新の情報は公式サイトや予約ページで確認してください。
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どんな宿? 銀山温泉のシンボルの大正建築
能登屋旅館は明治25年(1892年)創業の老舗旅館です。本館は大正10年に完成した木造3階建てで、温泉街から見える塔のような望楼の部分は、いまは4階の談話室になっています。外壁の鏝絵(こてえ。左官職人が漆喰で描いた装飾)には、銀山を開いた「木戸佐左ェ門」の名前が入っています。外観は昔の姿のまま、館内はリフォームされていて過ごしやすいのがこの宿の魅力です。
NHKの朝ドラ「おしん」のロケ地として知られ、「千と千尋の神隠し」のモデルと言われることもあるほどの建物です。日本秘湯を守る会の会員宿でもあります。昼間は外から旅館を撮影する観光客がとても多く、宿泊客には海外からの旅行者も多い、と紹介している動画がありました。
この答えがわかる動画:Z4 トラベルさん(05:49〜 人気の川側の客室と、登録有形文化財の建物の説明)
- Z4 トラベルさんの動画(10:21〜):館内の望楼に上がって、2階・3階・最上階からの眺めを比べる
- BB旅チャンネルさんの動画(04:15〜):創業の歴史と、ドラマ「おしん」のロケ地としての紹介
- ONLY in JAPAN * John Daubさんの動画(07:27〜):雪の1月に2連泊。観光名所になった「温泉街の宝石」のような旅館としての紹介(2020年1月の宿泊)
部屋の選び方は? 温泉街が見えるのは川側の部屋
客室は本館と別館を合わせて15室の和室です。窓から温泉街が見えるのは、銀山川に面した川側(温泉街側)の一部の部屋だけ。宿泊動画でも「川側の部屋にずっと憧れていた」「毎日空室を確かめてやっと取れた」という声が多く、真冬に泊まった動画では、3階の川側の部屋から雪の温泉街を遠くまで見渡していました。2階・3階のどちらになるかは選べなかった、という動画もあります。
一方で、川側でない部屋に泊まった動画もあります。2024年の動画で泊まった本館3階の「せきれい」は温泉街が見えない部屋でしたが、館内の踊り場や1階のラウンジから温泉街を眺めて楽しんでいました。望楼にも上がれるので、川側が取れなくても建物の雰囲気は十分に味わえます。
この答えがわかる動画:わた旅さん(04:15〜 温泉街が見えない本館3階の部屋「せきれい」と、その料金)
部屋には冷蔵庫・洗面台・トイレ・金庫・お茶セット・ドライヤーがあり、浴衣と足袋、歯ブラシ、タオルが用意されています。泊まった部屋にお風呂はなかった、という動画もあり、入浴は大浴場と2つの貸切風呂が中心です。布団は夕食の間に敷いてもらえます。動画には、ベッドルームのついた2階の部屋や、家族向けの広い部屋、一人旅向けの部屋も出てきました。
- Travel Lover♡Annaさんの動画(12:32〜):川側の和室の窓を開けて、温泉街を見下ろす
- ITSUKA JAPANさんの動画(43:49〜):真冬の3階の川側の部屋から見る雪の温泉街
- おっ!チャンネルさんの動画(04:52〜):廊下・洗面・居間と寝室のある部屋の造り
- おっ!チャンネルさんの動画(07:05〜):トイレはあるが、泊まった部屋にお風呂はなかった
- ゆうしゅん旅さんの動画(06:33〜):ベッドルームのついた2階の部屋
予約が取れないって本当? 泊まれた人の方法
人気の宿なので、予約が取りにくいのは本当です。冬は予約が取れず3月に泊まった、以前は取れずに隣の宿に泊まった、という動画もありました。人気の日は半年ほど前には埋まるそうです。
それでも、空室をこまめに確かめて、キャンセルで出た部屋を取れた例があります。予約サイトで宿泊の3日前に1室だけ空いているのを見つけた動画や、毎日空室を確かめて川側の部屋を取れた動画もありました。日にちに少し融通がきくなら、予約サイトや公式サイトの空室をこまめにのぞいてみるのがおすすめです。予約の受付が始まる時期は、公式サイトの予約ページで確認してください。
この答えがわかる動画:BB旅チャンネルさん(01:49〜 予約の受付の始まり方と、キャンセルが出たタイミングで取るコツ)
- わた旅さんの動画(01:08〜):予約サイトで宿泊3日前に1室だけ空きを見つけて予約
- ONLY in JAPAN * John Daubさんの動画(07:31〜):キャンセルのおかげで3か月前に2連泊を確保
- Z4 トラベルさんの動画(33:50〜):真冬に泊まるなら予約開始の時期が狙い目、できれば川側の部屋を、というアドバイス
楽天トラベルとじゃらんにも掲載があるので、空室の確認はこちらからもどうぞ。
料金はいくら? 宿泊動画の実例
宿泊動画で明かされていた料金は、1泊2食付きで1人2万円台が中心でした。川側の部屋でも1人2万円ほどの例があり、おいしい食事と温泉を考えると「むしろ安い」という感想も出ています。2024年の例は大人2人で51,680円(1人あたり約2万6千円)、いちばん新しい2025年の例は川沿いの部屋で1人27,500円でした。
宿泊動画で実際の金額が明かされていた例です。最新の料金は予約ページで確認してください。
| 料金(動画) | 客室・条件 |
|---|---|
| 1人 27,500円 おっ!チャンネル(2025年11月投稿) | 川沿いの部屋、夫婦・1泊2食付き(金額は動画の概要欄より) |
| 大人2人 51,680円 わた旅(2024年12月投稿) | 本館3階「せきれい」(温泉街が見えない部屋)、大人2人・1泊。宿泊3日前に予約サイトで予約 |
| 1人 21,350円 Travel Lover♡Anna(2023年4月投稿) | 川側の和室、友人と・3月に1泊2食付き |
| 1人 21,050円 minicoの旅したり呑んだり食べたり。(2022年6月投稿) | 標準の和室「楓」(川沿い)、親子2人・1泊2食付き。食事のグレードアップなし、入湯税込み |
| 2人 約4万円 あらぱい.(2021年3月投稿) | 2人・1泊。夕食は部屋食だった時期 |
館内の飲み物は別料金です。2022年の動画では、部屋に頼めるのは飲み物だけで、生ビールの中グラスが715円、日本秘湯を守る会限定の「秘湯ビール」の小瓶が660円でした。館内には自販機コーナーもあります。
お風呂は? 大浴場・洞窟風呂・展望露天風呂
お風呂は3種類です。本館4階の連絡通路から別館へ渡った先、別館1階に男女別の大浴場(内湯と露天風呂)があります。リニューアルされた今風のお風呂で、シャンプーも選べます。宿泊者専用で、動画では混まずにゆったり入れていました。雪の季節は雪見の露天風呂が楽しめます。お湯はほのかに硫黄が香る源泉かけ流しです。
本館の地下には、開業当時から元湯として使われてきた貸切の洞窟風呂があります。予約はいらず、空いていれば入って中から鍵をかけるしくみです(2025年の動画では「1回20分の貸切」と紹介されていました)。階段を下りた先はまさに洞窟で、湯船は家族で入れるくらいの広さ。洗い場はなく、石鹸は使えないので、体は大浴場で洗います。夕食前は空いていて狙い目だった、という動画もありました。
この答えがわかる動画:minicoの旅したり呑んだり食べたり。さん(24:30〜 階段を下りた先の、貸切の洞窟風呂)
もうひとつの名物が、別館2階から85段の階段を上った高台にある貸切の展望露天風呂です。湯船から白銀の滝が見え、宿泊者は無料。チェックインのときに40分の枠を予約する先着順で、滝を眺めるなら明るいうちの入浴がおすすめです。
展望露天風呂は、雪のため冬期(12月〜4月ごろ)は閉鎖されます。さらに2025年10月、近くで熊の出没が報告されたため今期は閉鎖するとのお知らせが出ています(大浴場と洞窟風呂は利用できます。公式サイト「温泉」・「お知らせ」より)。動画で見られる展望露天風呂は2025年10月より前のものなので、再開しているかは公式サイトで確認してください。
- わた旅さんの動画(06:01〜):本館から別館の大浴場、展望露天風呂までの館内の道順
- Z4 トラベルさんの動画(38:12〜):リニューアルされた別館の大浴場
- ITSUKA JAPANさんの動画(46:53〜):雪の中で入る大浴場の露天風呂
- おっ!チャンネルさんの動画(08:25〜):展望露天風呂の入口の立て札「貸切40分、宿泊者は無料」
- ゆうしゅん旅さんの動画(00:31〜):展望露天風呂の予約・鍵・階段の上り方(2024年9月投稿)
夕食・朝食はどんな内容? 尾花沢牛と山形の郷土料理
夕食は山形の食材を使った会席料理です。尾花沢牛のしゃぶしゃぶ、鯉の甘露煮や鯉のあらい、銀山名物の滝川豆腐は、多くの動画に出てくる定番です。ほかに山形のそば、鴨汁、山形産つや姫のご飯などが続き、「食べきれないほど」「お腹がパンパン」という声が多いボリュームです。デザートは尾花沢スイカやさくらんぼなど季節の果物でした。
食べる場所は時期によって違います。2021〜2022年の動画では部屋食でしたが、2023年以降の動画では食事処で、仕切られた席や個室でいただいていました。個室は数が限られていて、どの席になるかは選べないそうです。
この答えがわかる動画:パフチャンネル Puff Channelさん(13:40〜 夕食の前菜・お造り・尾花沢牛のしゃぶしゃぶと、個室の食事処)
朝食は、朝ドラ「おしん」にちなんだ大根めしと、できたての湯豆腐、玉こんにゃくなど地元の味が並びます。「朝ご飯は夕食よりいいかも」という声もあったほど。食後は1階のラウンジ「山ぼうし」で、温泉街を眺めながら無料のコーヒーが飲めます。
ベジタリアン・ビーガン向けの料理や、重いアレルギーへの対応はしていません(公式サイト「お料理」より)。気になる食材がある人は、予約の前に宿へ確認してください。
- わた旅さんの動画(17:27〜):先付から鯉のあらい、尾花沢牛、山形そば、デザートまで1品ずつ(2024年12月投稿)
- Z4 トラベルさんの動画(21:17〜):食事処の仕切られた席で食べるお正月の会席
- Z4 トラベルさんの動画(44:37〜):別の食事処で食べる朝食。玉こんにゃく、大根めし、なめこ汁
- minicoの旅したり呑んだり食べたり。さんの動画(14:21〜):部屋食だったころの夕食(2022年6月投稿)
泊まったら歩きたい、夜の静かな温泉街
昼間の銀山温泉は日帰りの観光客でにぎわいますが、夜8時ごろになると人が引き、ガス灯に照らされた静かな温泉街を楽しめます。日帰り客が減った夜の温泉街をゆっくり歩けるのは、泊まる大きな楽しみです。宿では散歩用の外套(コート)と長靴を借りられるので、雪の夜でも出かけられます。ライトアップされた白銀の滝も幻想的です。
この答えがわかる動画:ITSUKA JAPANさん(53:03〜 宿でジャケットと靴を借りて、雪の夜の温泉街とライトアップされた滝へ)
- Z4 トラベルさんの動画(24:28〜):夜8時ごろ、日帰り客が帰ったあとの静かな雪の温泉街
- Z4 トラベルさんの動画(14:05〜):散歩用に用意された能登屋の赤い外套と長靴
- わた旅さんの動画(22:45〜):人の少ない時間の、ライトアップされた温泉街
ねこアクセスは? 大石田駅からの送迎バスと駐車場
電車なら、最寄りは山形新幹線の大石田駅です。駅から宿の送迎バスで約30分で、送迎は事前の予約が必要です(公式サイトでは「希望の方はお問い合わせください」)。2023年の動画では、送迎の時間に合わせて東京駅を午前10時に出る新幹線に乗っていました。大石田駅の周りはお店が少ないので、送迎があると助かるという声もあります。
この答えがわかる動画:あらぱい.さん(00:19〜 大石田駅に迎えに来た旅館の送迎バスで銀山温泉へ)
車の場合、温泉街の中には車が入れないので、宿の駐車場(宿泊者専用15台)に停めて歩きます。荷物は宿の人が運んでくれます。到着時間を伝えておいたら駐車場まで迎えに来てくれた、帰りも駐車場まで運んでくれた、という動画もありました。
- Travel Lover♡Annaさんの動画(00:49〜):東京から大石田駅まで新幹線で約3時間、送迎バスに合わせた移動
- minicoの旅したり呑んだり食べたり。さんの動画(03:24〜):車で到着すると、宿の人が駐車場まで来て荷物を運んでくれた
- Z4 トラベルさんの動画(01:58〜):冬に車で向かい、宿の駐車場から歩いて温泉街へ
泊まる前に知っておきたい注意点
満足度の高い動画が多い一方で、気になった点として挙げられていたものをまとめました。
- 予約がとにかく取りにくい。温泉街が見える川側の部屋はさらに人気
- 古い木造の建物なので、冬や春先は部屋が寒いことがある。ヒーターで暖まった、布団が短くて足が寒く掛け布団を足した、という声も(冬でも暖かく眠れたという動画もあります)
- 季節によってはカメムシが出る。部屋に捕まえるためのガムテープが置いてあった(3月の宿泊)
- 部屋に遮光カーテンがなく、朝の光で目が覚めることがある
- 館内は階段が多く、展望露天風呂へは85段の階段を上る。エレベーターはあるが、車椅子には対応していない(日本秘湯を守る会の宿の紹介より)
- 川側の部屋は、観光客のために夜まで明かりを消さないと紹介した動画があり、外から中が見えることがある。窓から顔を出すと観光客に写真を撮られる、という声も
- 昼間は日帰りの観光客がとても多い
- Travel Lover♡Annaさんの動画(13:07〜):3月の到着時はかなり寒かった部屋。ヒーターで暖める
- Travel Lover♡Annaさんの動画(15:12〜):部屋に置かれていたカメムシ用のガムテープ
- Z4 トラベルさんの動画(20:20〜):川側の部屋の明かりと、夕暮れの撮影待ちの行列
これまでに、本館の屋根の修繕工事で温泉街側に足場を組むお知らせや、館内工事による休館のお知らせが出たことがあります。工事中は外観や、川側の部屋からの眺めが変わることがあるので、日程を決める前に公式サイトのお知らせを確認しておくと安心です。
能登屋旅館がおすすめな人・向かない人
おすすめな人
- 銀山温泉のシンボルの文化財の建物に、一度は泊まってみたい人
- 人の引いた夜の温泉街や、雪の銀山温泉をゆっくり味わいたい人
- 尾花沢牛や鯉料理など、山形の郷土料理をおなかいっぱい食べたい人
- 貸切の洞窟風呂など、ひと味違う温泉を楽しみたい人
向かない人
- 遮光カーテンなど、ホテル並みの設備を求める人
- 階段の上り下りがつらい人、車椅子を使う人
- 日程を動かせず、早めに確実に予約したい人
ねこまとめ
能登屋旅館は、明治25年創業、大正10年完成の本館が登録有形文化財になっている、銀山温泉のシンボルの宿です。温泉街が見えるのは川側の一部の部屋で、予約は取りにくいものの、キャンセルの空室をこまめに確かめて泊まれた人がたくさんいます。宿泊動画の料金は1泊2食付きで1人2万円台が中心でした。尾花沢牛と鯉料理の夕食、貸切の洞窟風呂、そして人が減った夜の温泉街。気になるところは、動画の場面でぜひ確かめてみてくださいね。
Supported by Rakuten Developers
同じ銀山温泉で、隈研吾さんの設計で改装された全8室の宿「藤屋」の宿泊動画は、こちらの記事にまとめています。

真向かいに建つ「本館古勢起屋」は、山形の地酒の飲み比べまで0円のオールインクルーシブ宿。宿泊動画はこちらにまとめています。

銀山温泉のほかの宿とも比べたいときは、旅行系YouTuberが多く泊まった宿の上位5軒をランキングにまとめています。能登屋旅館は1位でした。

参考にした宿泊動画のチャンネル
この記事は、以下のチャンネルの宿泊動画を参考にしています。どの動画も、ここでは紹介しきれなかった雪の温泉街や料理の様子がたっぷり伝わってきます。ぜひチャンネルもチェックしてみてください!


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